学生諸君へ
ゴールデンウィークが明けました。キャンパスの周囲は桜が散り、新緑がやわらかな広がりを見せています。暑くもなく寒くもない、とてもしのぎやすい季節になりました。学生にとっては、授業が本格化し、スポーツ・文化活動も活発になります。また、4年生は就職活動がピークを迎えます。
ところがこの時期に、心身の不調を訴える新入生が現れると聞きます。よく話題になる『五月病』です。学生だけでなく、春に新生活をスタートさせた新入社員にも見られ、その症状は、体のだるさ、疲労感、意欲の低下、無感動などです。推測される誘因は、新生活への期待や気負い、授業や仕事など多くの新しい体験と人間関係による連続的な刺激と興奮です。4月が過ぎ、連休で静かな時間がやってくると、「期待していたことはこんなことだったのか」とか「これから何をどう頑張っていくのか」などと悩み、症状がさらに重くなることもあるようです。
こんな場合どのように対応するのが良いのでしょうか。
多くの方々が、「長引かせないことが大事」と教えています。仮に『五月病』と感じても、あまり深刻にならず「誰でも連休明けには疲れが出やすいもの」「この時期にはよくある症状」と捉えるのが良いようです。少しずつ自分の生活リズムを回復し、自己管理していくことが重要です。それでも元気が出ないようなら、遠慮せずに誰かに話してみましょう。大学の教職員はいつでもお相手いたします。
続いて、その自己管理する力について述べてみたいと思います。「自己管理能力」は、人にとって一生付き合うことになる最も基本的な力です。私は、30歳を過ぎた頃に受けた研修会で、それまで漠然と使っていた言葉の意味を問い直す機会を得ました。皆さんはこの力をどのように考えますか。
当時私は、『自己管理』を『健康管理』と『時間あるいはスケジュールの管理』と捉えていました。しかし、その会でもう一つ、『目標の管理』があることを知りました。成果を得ようとする時には、いつも目標を明確に掲げて取り組むということです。目標は夢とは異なります。頑張れば到達できるものでなければなりません。達成を繰り返すことで、夢に近づくこともできます。
確かに、目標がなければ足を踏み出す方向も見えません。目標を意識することで行動がシャープになります。また、自分の目標が他者に伝われば、より適切な支援を得る可能性も広がります。
私自身、『目標管理』を意識しだしてから、成果を生み出す確率が高まったと認識しています。
皆さんには、是非身近な課題で一度目標を確認し、成果との関係を検証してみることをお勧めします。目標が明確になり、ぶれることがなくなれば、「五月病」とは無縁になるかもしれません。
「焦らず、慌てず,諦めず」元気に一歩を踏み出しましょう。